輸入キッチンの特徴と選び方|国産との違い・メリット・デメリット・納期・メンテナンスまで解説

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輸入キッチンの特徴と選び方|国産との違い・メリット・デメリット・納期・メンテナンスまで解説

公開日:2026.10.15

更新日:2026.10.15

ドイツやイタリアをはじめとする輸入キッチンは、素材の美しさと洗練された意匠で、住まいの中心を格調高く彩ります。雑誌や海外の住まいで目にした、家具のように佇むキッチンに心惹かれ、輸入キッチンを検討し始めた方も多いのではないでしょうか。

一方で、「国産キッチンと何が違うのか」「納期はどのくらいかかるのか」「故障したときの部品はどうなるのか」といった疑問や不安もつきものです。海外製キッチンならではの特性を知らずに選ぶと、思わぬところで計画が滞ることもあります。

本記事では、輸入キッチンの基礎知識から、国産キッチンとの違い、メリット・デメリット、納期やメンテナンス、主な輸入メーカー、ショールームの見学のポイントまでを解説します。後悔のない一台を迎えるための、選び方の指針としてお役立てください。

輸入キッチンとは?海外製キッチンの基礎知識

輸入キッチンとは、海外のメーカーが現地で製作し、日本へ輸入して設置するキッチンのことです。海外製キッチンと呼ばれることもあります。まずは、日本に届くまでの流れと、主な生産国の持ち味を押さえておきましょう。

日本に届くまでの流れと総代理店の役割

輸入キッチンの多くは、メーカーと契約を結んだ日本の総代理店や輸入販売会社を通じて販売されています。ご相談やプランニング、お見積り、現地メーカーへの発注、輸入の手配、設置・施工、そしてお引き渡し後のアフターサポートまで、日本側の窓口となるのが総代理店の役割です。

キッチン本体は、ご契約後に現地の工場で一台ずつ製作され、船便などで日本へ運ばれます。そのため、同じ輸入キッチンでも、どの会社を通じて購入するかによって、提案の質やアフターサポートの手厚さが大きく変わります。

主な生産国とそれぞれの持ち味

日本で検討できる輸入キッチンは、ドイツ製とイタリア製が中心です。両国のキッチンは、同じヨーロッパ製でも、それぞれに異なる持ち味を備えています。

生産国持ち味向いている方
ドイツ合理的な設計と精緻なものづくり。機能美を極めた端正な意匠整然とした、機能的な空間を好む方
イタリア家具の産地に根ざした職人の技。素材の表情を活かす情緒豊かな意匠家具のように空間を彩るキッチンを望む方
そのほかアメリカやカナダ、北欧などのメーカーも一部で取り扱いがある特定のデザインや様式に拘りたい方

どちらが優れているということではなく、思い描く空間の佇まいによって、相性のよい国は変わります。

オーダーの自由度による種類の違い

輸入キッチンは、オーダーの自由度によって、大きく三つに分けて考えることができます。どこまで自由に設計したいかによって、選ぶべきメーカーも変わります。

種類特徴
フルオーダー寸法や構成、素材の組み合わせまで、一邸ごとに一から設計する
セミオーダー用意されたコレクションを軸に、扉材や天板、寸法を選んで組み上げる
規格型(システムキッチン)決められた規格の中から組み合わせる。比較的費用を抑えやすい

空間に合わせて唯一無二の一台を誂えたい方にはフルオーダー、ブランドの完成されたデザインを取り入れたい方にはセミオーダーが向いています。

輸入キッチンと国産キッチンの違い【比較表】

輸入キッチンと国産キッチンは、どちらも上質な選択肢ですが、設計の考え方や寸法、設備機器、価格、納期にそれぞれ違いがあります。まずは主な違いを一覧で比べてみましょう。

比較項目輸入キッチン国産キッチン
設計思想住まいを彩る家具・インテリアの一部使い勝手と効率を重んじる住宅設備
デザイン素材の表情を活かした、空間の主役となる意匠日本の住まいに馴染む、端正で使いやすい意匠
寸法ヨーロッパの規格が基準。オーダーで調整する日本の住まいの寸法が基準
設備機器海外製の食洗機やオーブンと組み合わせやすい国内メーカーの機器が中心
納期数か月単位(現地で製作・輸送)比較的短い
アフターサポート日本の総代理店・販売会社の体制による全国のサービス網で対応しやすい

ここからは、それぞれの違いをもう少し詳しくご紹介します。

設計思想とデザイン

ヨーロッパでは、キッチンはリビングやダイニングと連なる空間の主役です。輸入キッチンは、扉の素材や取っ手の意匠に至るまで、ソファやテーブルと同じ感覚で選び、空間全体の調和を描くことを重んじています。

一方、国産キッチンは、日本の暮らしや家事の動線を細やかに考え抜いた、使い勝手のよさに強みがあります。収納の工夫や手入れのしやすさなど、日々の家事を支える機能の充実は、国産ならではの魅力です。

寸法と日本の住まいへの納まり

輸入キッチンは、ヨーロッパの住まいを基準に設計されています。キャビネットの奥行きや高さ、扉の幅などの基本寸法が、日本の一般的な規格と異なる場合があります。

そのため、日本の住まいに設置する際は、天井の高さや窓の位置、通路の幅との兼ね合いを丁寧に確かめる必要があります。フルオーダーに対応したメーカーであれば、空間に合わせて寸法を調整し、違和感なく納めることができます。

設備機器の組み込み

輸入キッチンは、ミーレやガゲナウといった海外製の食洗機やオーブン、IHクッキングヒーターを組み込むことを前提とした設計が多く、扉と機器の面をすっきりと揃えた美しい納まりが叶います。

ただし、海外製の機器は日本の電圧やガスの規格に合わせた国内仕様を選ぶ必要があります。機器の選び方は費用にも関わるため、プランニングの段階で販売会社に相談しておくと安心です。

価格と納期

輸入キッチンは、本体価格に加えて輸送費などがかかるため、国産キッチンより費用が高くなる傾向があります。たとえばイタリアのフルオーダーキッチンを手がけるミッテルクッチーネでは、税込550万~1,650万円(税別500万〜1,500万円)の価格帯でご注文いただくケースが多くなっています。

納期も、現地で一台ずつ製作して輸送するため、数か月単位を見込む必要があります。輸入キッチンの価格の目安や、国産との価格差、見積りの際に気をつけたい点については、輸入キッチンの価格と注意点で詳しくご紹介しています。

輸入キッチンのメリット

輸入キッチンには、国産キッチンにはない魅力が数多くあります。ここでは、多くの方が輸入キッチンを選ぶ理由となっている、代表的なメリットをご紹介します。

唯一無二の意匠と素材

輸入キッチンの最大の魅力は、素材の美しさを存分に活かした意匠にあります。天然石やセラミック、無垢の木材、メタル、ガラスといった素材を自在に組み合わせ、空間に唯一無二の表情を纏わせることができます。

扉一枚の塗装の深み、天板の端部の繊細な納まり、引き出しを開けたときの手応え。細部に宿る職人の仕事が、日々キッチンに立つ時間を特別なものにしてくれます。

空間全体を描く提案力

ヨーロッパのキッチンメーカーの多くは、家具やインテリアの世界と深く結びついています。キッチン単体ではなく、壁面収納やダイニングテーブル、照明までを一つの世界観で設える提案は、輸入キッチンならではの持ち味です。

アイランドキッチンを空間の中心に据え、ダイニングテーブルとひと続きに設えるなど、住まいの佇まいそのものを格上げする設計が叶います。

世代を超えて使い続けられる品質

輸入キッチンの多くは、流行に左右されない意匠と、堅牢な造りを重んじています。上質な素材は、年月を経るほどに味わいを増し、経年の変化さえも愉しめるのが魅力です。

一時の流行ではなく、永く愛せる一台を迎えたい方にとって、輸入キッチンは心強い選択肢となるでしょう。

海外製の設備機器と美しく調和する

輸入キッチンは、ヨーロッパ製の食洗機やオーブン、IHクッキングヒーターを組み込むことを前提に設計されているものが多く、機器と扉の面をすっきりと揃えた美しい納まりが叶います。

大容量の食洗機や、スチームオーブンなどの調理機器を壁面収納に並べて組み込めば、機能美と意匠が見事に調和した、プロの厨房のようなキッチンに仕上がります。

輸入キッチンのデメリットと注意点

多くの魅力がある一方で、輸入キッチンには、海外製ならではの注意点もあります。あらかじめ知っておけば備えられることばかりですので、検討を始める前に確かめておきましょう。

納期が長くなりやすい

輸入キッチンは、ご契約後に現地で一台ずつ製作し、船便などで日本へ輸送するため、納期が長くなる傾向があります。プランの確定からお引き渡しまで、数か月単位を見込んでおく必要があります。

新築やリノベーションの工程に間に合わせるためには、早めにご相談を始めることが何よりの備えです。

費用が高くなりやすい

本体価格に加えて、輸送費や設置・施工費がかかるため、国産キッチンに比べて費用は高くなりやすい傾向があります。また、為替の動きによって価格が変わる場合もあります。

お見積りの際は、本体価格だけでなく、輸送費や施工費、設備機器の費用がどこまで含まれているかを確かめておくと、予算の見通しが立てやすくなります。

部品の取り寄せに時間がかかることがある

扉の蝶番や引き出しのレールなど、交換が必要な部品が日本に在庫されていない場合は、現地から取り寄せることになります。その場合、部品が届くまでに時間がかかることがあります。

この点は、販売会社の体制によって大きく差が出るところです。部品の手配の流れや、不具合が起きたときの窓口を、契約前に確かめておきましょう。

日本の住宅や設備との相性

輸入キッチンは、ヨーロッパの住まいを基準に設計されているため、日本の住宅の寸法や設備と合わない場合があります。天井の高さや搬入経路、給排水や換気ダクトの位置などによっては、設置に工夫が必要になります。

日本の住宅での施工経験が豊富な販売会社であれば、こうした課題にも的確に対応してもらえます。

輸入キッチンが向いている方・国産キッチンが向いている方

ここまでご紹介したメリットとデメリットを踏まえると、輸入キッチンと国産キッチンは、それぞれに向いている方が異なります。ご自身の理想と照らし合わせて、相性を確かめてみましょう。

輸入キッチンが向いている方国産キッチンが向いている方
キッチンを空間の主役として、家具のように設えたい日々の家事の効率や収納の工夫を最も重んじたい
素材の表情や意匠に、とことん拘りたい決められた時期までに確実に工事を終えたい
海外製の設備機器を美しく組み込みたい全国のサービス網による手厚いアフターを求める
時間をかけてでも、唯一無二の一台を迎えたい費用をできるだけ見通しやすくしたい

もちろん、どちらか一方に当てはまらなければならないわけではありません。迷われたときは、輸入キッチンと国産キッチンの両方のショールームを訪れ、実物を比べてみると、ご自身が何を大切にしたいのかが自然と見えてきます。

輸入キッチンの納期とスケジュールの目安

輸入キッチンを計画するうえで、最も大切なのが納期の見通しです。ここでは、ご相談からお引き渡しまでの一般的な流れと、新築やリフォームの工程との合わせ方をご紹介します。

ご相談からお引き渡しまでの流れ

輸入キッチンは、おおむね次のような流れで進みます。プランの検討から施工までを含めると、全体で半年から一年ほどを見込んでおくと安心です。

ステップ内容期間の目安
1. ご相談・プランニング理想の空間や暮らしを伺い、プランとお見積りを作成数週間〜数か月
2. プランの確定・ご契約素材や仕上げ、設備機器を決め、最終プランでご契約―
3. 現地での製作・輸送現地の工場で製作し、日本へ輸送数か月
4. 設置・施工搬入し、据え付けと配管・電気の工事を行う数日〜数週間
5. お引き渡し仕上がりをご確認いただき、お引き渡し―

たとえばミッテルクッチーネの場合、プランの確定から約4〜6か月が納期の目安です。デザインの複雑さや素材の入手状況によって前後することがあります。

納期を左右する要素

輸入キッチンの納期は、次のような要素によって変わります。プランを検討する際に、どの要素が納期に影響しそうかを担当者に確かめておくと、スケジュールが立てやすくなります。

  • デザインの複雑さ:特殊な寸法や加工を伴うほど、製作に時間がかかる
  • 素材の入手状況:天然石や特殊な仕上げは、材料の調達に時間を要することがある
  • 現地の生産スケジュール:夏季休暇の時期などは、工場の稼働に影響が出る場合がある
  • 輸送の状況:船便の混雑や通関の手続きによって、到着が前後することがある

新築・リフォームの工程との合わせ方

新築の場合は、建物の設計段階からキッチンの検討を始めるのが理想です。キッチンの寸法や配管の位置、天井の高さを早い段階で設計に反映できるため、納まりの美しい空間に仕上がります。

リフォームの場合は、既存のキッチンの撤去から新しいキッチンの設置までの期間、キッチンが使えなくなります。輸入キッチンが日本に届く時期を見極めたうえで工事の日程を組むと、仮住まいや不便な期間を最小限に抑えられます。

輸入キッチンのメンテナンスと部品の取り寄せ

輸入キッチンを永く美しく使い続けるには、日々のお手入れと、不具合が起きたときの備えが欠かせません。ここでは、素材ごとのお手入れと、部品の取り寄せについてご紹介します。

素材ごとの日常のお手入れ

輸入キッチンに用いられる素材は、それぞれ性質が異なります。素材に合ったお手入れを心がけることで、美しさを永く保てます。

素材日常のお手入れ気をつけたいこと
セラミック中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭く端部への強い衝撃を避ける
天然石(大理石など)水気や汚れはこまめに拭き取る酢やレモンなどの酸、油染みに注意する
ステンレス研磨の目に沿って柔らかい布で拭く細かな擦り傷は風合いとして受け入れる
天然木乾いた布でから拭きし、水気を残さない定期的なオイルメンテナンスで艶を保つ
ラッカー(塗装)柔らかい布で優しく拭く研磨剤入りの洗剤やたわしは使わない

素材ごとの推奨のお手入れ方法は、メーカーや仕上げによって異なります。お引き渡しの際に、販売会社から説明を受けておきましょう。

不具合が起きたときの窓口

扉の建て付けの調整や、引き出しの動きの不具合など、永く使ううちには点検や調整が必要になることがあります。その際の窓口となるのが、日本の総代理店や販売会社です。

保証期間の長さや、保証期間を過ぎた後の対応は会社によって異なります。たとえばミッテルクッチーネでは、お引き渡し後1年間のメーカー保証を設けているほか、その後も不具合やご不明点のご相談を適宜承っています。

部品の取り寄せにかかる期間

交換が必要な部品が日本に在庫されていない場合は、現地のメーカーから取り寄せることになり、届くまでに時間がかかることがあります。蝶番やレールなどの消耗しやすい部品について、日本での在庫の有無や、取り寄せにかかる期間の目安を、契約前に確かめておくと安心です。

メーカーと直接つながる総代理店であれば、部品の手配や仕様の確認もスムーズに進めやすくなります。

また、扉の建て付けや引き出しの動きは、年月とともにわずかにずれることがあります。数年に一度を目安に点検や調整を依頼すると、キッチンを常に心地よい状態で使い続けられます。定期的な点検に対応しているかどうかも、販売会社を選ぶ際の一つの目安になります。

主な輸入キッチンメーカー【ドイツ・イタリア】

日本で検討できる主な輸入キッチンメーカーを、ドイツとイタリアに分けてご紹介します。各メーカーの特徴と、日本での主な取り扱い会社を一覧にまとめました。

国産の高級キッチンメーカーも含めて、各社をさらに詳しく比べたい方は、高級キッチンメーカー(国産・海外)の比較と選び方で、日本・ドイツ・イタリアの主要メーカーの特徴や価格帯をまとめていますので、あわせてご覧ください。

ドイツの主なメーカー

ドイツのメーカーは、合理的な設計と精緻なものづくりで、世界の高級キッチンを牽引してきました。

メーカー特徴日本での主な取り扱い・ショールーム
ジーマティック(SieMatic)1929年創業。削ぎ落とした意匠と四三つのスタイル南青山(11月末頃までリニューアルのため一時休止)・名古屋・大阪・福岡
ポーゲンポール(Poggenpohl)1892年創業の老舗。品質の指標と称されるアクタス(新宿・大阪)
ブルトハウプ(bulthaup)1949年創業。金具まで自社で開発・製造南青山
エッガーマン(eggersmann)ドイツ家具産地の選りすぐりの部材で造る大阪

イタリアの主なメーカー

イタリアのメーカーは、北イタリアの家具の産地に育まれた職人の技と、素材の表情を活かす意匠が魅力です。

メーカー特徴日本での主な取り扱い・ショールーム
Mittel Cucine(ミッテルクッチーネ)一邸ごとに誂えるフルオーダーブロスインターナショナル(日本総代理店)・二子玉川
バルクッチーネ(Valcucine)ガラスとアルミを用いた革新的な意匠クリナップ・南青山
ヴェネタクッチーネ(Veneta Cucine)アルミフレームを併用した堅牢な構造アドヴァン・原宿
ユーロモビル(Euromobil)イタリアならではの美しい発色の扉材株式会社F.S.I.エフ・エス・アイ ジャパン・東京ほか
ボッフィ(Boffi)建築的でミニマルな意匠インテリアズ・南青山ほか
モルテーニ(旧ダーダ)家具と一体で設える空間提案アルフレックス ジャパン・南青山
ミノッティクチーネ(Minotti Cucine)天然石を主役にした彫刻的な造形南青山

なかでもミッテルクッチーネは、ヴェネト州トレヴィーゾ県の工房で、素材と仕上げを自在に掛け合わせたフルオーダーのキッチンを造るメーカーです。日本では総代理店が設計から施工までを一貫して担っています。ブランドの想いや世界観は、Mittel Cucineについてでもご紹介しています。

イタリアのメーカーについて、創業の地や日本の総代理店まで含めてさらに詳しく知りたい方は、イタリアのキッチンメーカー・ブランド比較で9社の特徴をご紹介しています。

輸入キッチンのショールームの選び方と見学のポイント

輸入キッチンは、写真やカタログだけでは素材の質感や仕上げの美しさが伝わりきりません。ショールームで実物に触れることが、理想の一台に出会う近道です。ここでは、ショールームの選び方と、見学を実りあるものにするためのポイントをご紹介します。

東京に集まるショールーム

輸入キッチンのショールームは、東京の南青山や表参道、原宿の周辺に多く集まっています。インテリアや家具のショップも多いエリアのため、キッチンとあわせて、ダイニングやリビングの家具も見て回れるのが魅力です。

一方で、メーカーによっては大阪や名古屋にのみショールームを構えている場合や、世田谷など住宅地に近い場所でゆったりと見学できるショールームもあります。気になるメーカーの所在地を確かめ、無理のない計画で回ってみましょう。

見学前に準備しておきたいこと

輸入キッチンのショールームは、予約制のところが多くあります。担当者と相談しながらじっくり見学するためにも、事前に予約しておくことをおすすめします。

あわせて、次のものを用意しておくと、より具体的な相談ができます。

  • 住まいの図面(キッチンを置く場所の寸法がわかるもの)
  • 気になるキッチンや空間の写真
  • おおよその予算と、工事やお引っ越しの時期
  • 組み込みたい設備機器の希望(食洗機やオーブンなど)

ショールームで確かめたいこと

ショールームでは、扉材や天板の質感、色味、扉や引き出しを開け閉めしたときの手応えを、ご自身の手で確かめてみてください。照明の当たり方によって素材の表情は変わるため、角度を変えて眺めてみるのもおすすめです。

あわせて、納期の目安や保証の内容、部品の取り寄せの流れ、施工まで担ってもらえるかといった、日本での体制についても質問しておきましょう。たとえばミッテルクッチーネの二子玉川ショールームでは、完全予約制で、実際の素材や仕上げをお手に取ってご確認いただけます。

複数のショールームを比べて回る

輸入キッチンは、メーカーごとに意匠や素材、提案の仕方が大きく異なります。一社だけで決めずに、気になるメーカーのショールームを二、三か所回って比べてみると、それぞれの持ち味がより鮮明に感じられます。

同じ日に近いエリアのショールームを回る場合は、各社の予約時間に余裕を持たせておくと、慌てずに見学できます。見学のたびに、気に入った素材や気になった点をメモに残しておくと、後から比べる際に役立ちます。

後悔しない輸入キッチンの選び方

輸入キッチンは、メーカーの魅力だけでなく、日本で誰がどのように支えてくれるかによって、満足度が大きく変わります。ここでは、後悔しないために確かめておきたい四つのポイントをご紹介します。

販売・施工・アフターの体制を確かめる

同じメーカーのキッチンでも、日本での販売会社によって、提案の質や対応の速さは異なります。メーカーと直接契約を結ぶ総代理店か、複数のメーカーを扱う販売会社かによっても、仕様の相談や部品の手配の進め方が変わります。

ご相談の段階で、プランニングから施工、お引き渡し後のアフターまでを、どの会社が担うのかを確かめておきましょう。窓口が一つにまとまっていれば、困ったときにも安心してご相談いただけます。

設計から施工まで一貫して任せられるか

キッチンは、床や壁、照明、給排水、換気と密接に関わります。どれほど美しいキッチンでも、設計と施工がかみ合わなければ、意図した納まりは叶いません。

輸入キッチンの意匠と構造を理解した担当者が、プランニングから据え付けまで一貫して携わる体制であれば、細部まで美しく仕上がります。日本の住宅での施工経験が豊富かどうかも、あわせて確かめておくと安心です。

保証の内容を確かめる

保証期間の長さや保証の対象、保証期間を過ぎた後の対応は、メーカーや販売会社によって異なります。契約前に保証の内容を書面で確かめ、不具合が起きたときの連絡先や、部品の手配の流れも聞いておきましょう。

永く使うキッチンだからこそ、お引き渡し後も気軽に相談できる関係を築ける会社を選ぶことが大切です。

予算と納期に余裕をもって計画する

輸入キッチンは、プランの検討から製作、輸送、施工までに相応の時間を要し、為替の動きによって費用が変わることもあります。新築やリノベーションの工程と足並みを揃えるためにも、着工の時期から逆算し、早めにご相談を始めましょう。

予算も、本体だけでなく設備機器や施工費まで含めて見通しておくと、計画が滞りなく進みます。

輸入キッチンに関するよくあるご質問

輸入キッチンをご検討の方から、よく寄せられるご質問をご紹介します。計画を進める際の参考になさってください。

Q. 輸入キッチンと海外製キッチンは、同じものですか?

A. はい、どちらも海外のメーカーが現地で製作し、日本へ輸入して設置するキッチンを指します。呼び方は異なりますが、意味は同じと考えて差し支えありません。

Q. 輸入キッチンの納期は、どのくらいかかりますか?

A. 現地で製作して輸送するため、プランの確定から数か月単位の納期が一般的です。たとえばミッテルクッチーネの場合、プラン確定から約4〜6か月が目安です。プランの検討期間も含め、早めにご相談を始めることをおすすめします。

Q. 輸入キッチンが故障したら、部品はすぐに手に入りますか?

A. 日本に在庫がある部品であれば比較的早く対応できますが、現地から取り寄せる場合は時間がかかることがあります。契約前に、部品の在庫の有無や取り寄せの流れを販売会社に確かめておくと安心です。

Q. 日本の住宅にも輸入キッチンは設置できますか?

A. 多くの場合、設置いただけます。ただし、天井の高さや搬入経路、配管の位置などによって工夫が必要になることがあります。フルオーダーに対応したメーカーであれば、空間に合わせて寸法を調整できます。

Q. リフォームでも輸入キッチンを選べますか?

A. はい、リフォームやリノベーションでも選んでいただけます。既存のキッチンの撤去や配管の移設が必要になる場合があるため、プランを固める前に現地調査を行うことが大切です。

Q. 海外製の食洗機やオーブンも一緒に組み込めますか?

A. 輸入キッチンの多くは、海外製の設備機器を組み込むことを前提に設計されています。日本の電圧やガスの規格に合った国内仕様の機器を選ぶ必要があるため、プランニングの段階でご相談ください。

Q. 輸入キッチンのショールームは、予約が必要ですか?

A. 予約制のショールームが多くあります。担当者と相談しながらじっくり見学するためにも、事前のご予約をおすすめします。住まいの図面や気になるキッチンの写真をお持ちいただくと、より具体的なご相談ができます。

Q. 輸入キッチンの保証期間はどのくらいですか?

A. メーカーや販売会社によって異なります。たとえばミッテルクッチーネでは、お引き渡し後1年間のメーカー保証を設けているほか、保証期間を過ぎてからも、不具合やご不明点のご相談を承っております。

まとめ:輸入キッチンは日本での販売・施工・アフターの体制まで確かめて選ぶ

輸入キッチンは、素材の美しさと洗練された意匠で、住まいの佇まいを格調高く彩ってくれます。空間全体を描く提案力や、世代を超えて使い続けられる品質も、国産キッチンにはない大きな魅力です。

その一方で、納期の長さや部品の取り寄せ、日本の住宅との相性といった、海外製ならではの注意点もあります。だからこそ、メーカーの魅力だけでなく、日本で販売・施工・アフターを担う会社の体制まで見届けて選ぶことが、後悔のない一台を迎えるための何よりの備えとなります。

イタリアのフルオーダーキッチンを手がけるミッテルクッチーネでは、日本総代理店が設計から施工、お引き渡し後のご相談までを一貫して承っております。二子玉川のショールームで素材や仕上げをご覧いただけるほか、無料プランニングも承っております。具体的な図面がなくとも、理想の暮らしへの想いをお聞かせいただくところから、唯一無二のキッチンを共に造り上げてまいります。

ショールームのご見学・ご相談